昨年末以来、約8ヶ月ぶりに大阪に帰ってきている。
ひさしぶりに梅田を歩いていると、
阪急百貨店の前の天井の高い通路は、
いよいよ跡形もなく、なくなっていた。
もう何年も前から、工事は始まっていたのだが、
その面影が完全に消え去ってしまうと、少し淋しい気がしてしまう。
ナビオの中に新しくできた、阪急のメンズ館に立ち寄る。
3階のブックカフェに自分の本を見つけた。
旅関連の本なんか、10数冊しか置いていないのに、
その中の一冊に選ばれていることに感動する。
店員に、小声で「著者です」、とささやきたくなる衝動を抑えながら、
ニンマリしながらナビオを後にする。
高校の学校の帰りに、よく立ち寄った新梅田食堂街界隈を歩く。
いつも混んでいるマクド、待ち合わせの名所ソニプラ、
そして迷路のような食堂街……。
変わらない風景に、妙な安堵感を覚える。
昔自分がよく遊んでいた街は、時代が常に動き続けているという、当たり前の事実をボクに伝えてくれる。
高校のとき、まさか自分が本を出して、その本が書店に置かれるなんて、夢にも思わなかったし……。
数日前、ボクの親友のお母さんが亡くなったと聞いた。
そして、数日後には、ボクには新しい家族が増える。
時は前にのみ進み続ける……。
今は、懐かしい人に会いたい気分です。
高校のときから変わらない、新梅田食堂街
ナビオの3階のブックカフェに置いてあったボクの本
出かけたうちの母を台所から淋しげに見送る、愛犬タク