気がつくと3月。
結局、2月は1度もブログを書けなかった。メルマガは始めたけど・・・
ひさしぶりのブログは今朝の出来事・・・
今朝、通勤途中のJR中央線の車内にて。
ふと視線をドア上部に向けると、“東京駅ルネッサンス”の交通広告。
ドア上部のみならず、見渡す限りの車両ジャック。
内容は、東京駅を巡る数々のヒストリーとこれからについてだった。
普通車両ジャックって嫌悪感を持つけれども、まったく嫌な感じはしない。
むしろ、朝の混雑する車両の中を人を掻き分け掻き分け、すべてを読んでみたいと思った。
辰野金吾の手により、1914年に竣工された東京駅。
戦争により一部は破壊されたものの、当時のルネッサンス様式は留めており、丸ビルなどの新しいビルディングが建ち並ぶ丸の内口において、威風堂々とした姿を僕たちに見せてくれている。
大阪から上京して、はじめて丸の内口側から赤レンガ色の建物を見たときの感動は今でも忘れられない。
その広告には、建物、駅そのものの紹介だけでなく、かつてその場所で行われたさまざまなエピソードが綴られていた。
赤帽、ステーションホテルで行われた挙式、ギャラリーでのイベントなどがセピア色の写真とともに紹介されていた。ホテルとギャラリーは今でも現役で、僕はギャラリーには一度だけ行ったことがあるけど、広くはないけれどもその重厚で暖かさを感じる空間に、居心地の良さを感じたことを覚えている。
対照的に東京駅周辺の再開発はものすごいスピードで進んでいる。
2003年に落ち着いたかと思った東京中の再開発の波は、さらにうねりを増しているかのようだ。
竣工から100年の時を迎えようとしている東京の玄関口。
いつまでも変わらないでいて欲しいものです。
東京駅の建築家 辰野金吾伝