2024/03

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先日、マーク・ニューソンのDVDを見た。

宝石デザイナーからキャリアをスタートし、今や服、靴などから、車、飛行機までデザインするデザイナー、マーク・ニューソン。

ロッキードラウンジに代表される家具や、僕自身が使っている携帯電話「talby」くらいしか、よくわかっていなかった僕にとって、彼の仕事の幅広さを知ることができたのは貴重だった。

彼のデザインの特徴をひと言で表現するのは難しい。どれもがチープな表現になってしまいそうだからだ。有機的で、ポップで・・・どの言葉もしっくりこない。

あえて、言うならばどこかスペーシーということだろうか。
その背景には、彼がキューブリック、その中でも「2001年宇宙の旅」が好きだということや、彼が飛行機や宇宙に対する強い憧れを抱いていることが関係しているのかもしれない。

今回、DVDを見て思ったこと。それは、デザインについて語るときには、そのデザイナーのことをもっと知っておくべきということ。当たり前のことなんだが、改めて再認識させられた。

以下に、彼の代表作を列記しておきます。

<FURNITURE>
Embryo Chair 1988 / Idee

<EDITIONS>
Lockheed Lounge 1986-88 / Pod (上の写真)
Olympic Lighting Event 2000 / Sydney Opera House Lockheed Lounge

<TIMEPIECES>
Hemipode Watch 1996 / Ikepod Watch Co.

<INTERIORS>
Coast Restaurant (London) 1995
Pod Bar (Tokyo) 1989
Lever House Restaurant (NYC) 2003

<VEHICLES>
O21C Concept Car 1999 / Ford Motor Company
Dassault Falcon 900B 1998
Kelvin40 Concept Jet 2004 / Fondation Cartier

さらに、興味を持たれた方は、ウェブサイトにアクセスされてみてはいかが?
DVDも、デザイン好き、マーク・ニューソン好きには必見ですよ。



マーク・ニューソン
マーク・ニューソン



携帯電話って便利ですね。いまさら僕が言うことでもないけど。
でもなかったらないでいいとも思う。
実際デンマークに居るときは持ってなかったし。
ただ、日本では持たないとコミュニケーションに支障が出るし・・・

どうせ持つならデザインのいいものを持ちたいと思う。
財布とか腕時計とか毎日使うものは、やっぱりいいデザインの方がいいもんね。
僕にとって携帯は電話とメールの機能がついていたら十分だし。

日本に帰ってきて、とりあえず携帯見に行って、「talby」っていうのを買った。買った後気づいたんだけど、マーク・ニューソンのデザインなんですね。
日本でも、深澤直人とか最近、いいデザインの携帯が増えていると思う。
でも、それらはあくまで「デザインケータイ」というジャンルのものであり、「デザインケータイ」以外の携帯のデザインはまだまだという気がする。

デンマークだと、NOKIAとかが主流であり、どの携帯もなかなかのデザイン。でも、日本では「デザインケータイ」というジャンルのもののみ、いいデザイン。
日本では「デザイン」というのは付加価値をもたらすものであり、デンマークでは日用使いの製品にあって当たり前のもの。

たとえば、ヨーロッパのスーパーマーケットとか郵便局に行ったら、ワクワクしますよ。



マーク・ニューソン
マーク・ニューソン




先日、大阪市のサントリーミュージアムで行われている「ガンダム展 来たるべき未来のために」を見てきた。
僕がガンダムを見ていたのはちょうど小学生の頃。
夢中になってテレビを見て、親にねだってガンダムプラモデルを買ってもらったことを覚えている。

ただこの展示は単純にガンダムを紹介しているものではなく、いわゆる「ガンダム世代」(ちょうど20代後半から30代あたりだろうか。)と呼ばれるアーティストが集まり、ガンダムが描いていた世界観を各々の手段で表現している。
ガンダムが描く世界観とは、近未来の宇宙への人類の移住に始まり、そこで行われる宇宙戦争、その過程で人類が進化していくさまなど。
小学生の頃はそこまで深く考えたことはなかったのだが、アニメというかたちをとりながらも実に深い話であり、人類の近未来の危機を予見している作品だと感じた。
(もちろん、そうならないようにとの警告を含んでいるのだと思うが)
最近、ディスカバー打ち上げがあったので、余計に宇宙が身近に感じたせいもあるかもしれない。

さて肝心の展示自体は、正直展示数も少なく物足りない部分もあった。
ただ、そのエキシビションデザイン、ポスターなどのグラフィックデザインは見るべきものがあった。これらのデザインは、日本の若手デザイングループ「nendo」。
僕が個人的に、一番注目しているデザイングループ。
デザインのジャンルも幅広く、スウェーデンの家具メーカー「SWEDESE」社からは、「SNOW」という名前の家具も発表している。
今後の動向から目が離せない。

ちなみに、この会場となったサントリーミュージアムは日本が誇る世界の巨匠安藤忠雄の設計。建築自体も見る価値がある。

なかなか中身の濃い一日でした。



建築家・安藤忠雄~格闘・わが建築~
建築家・安藤忠雄~格闘・わが建築~




僕が敬愛するデザイナー、アルネ・ヤコブセン。
彼の建築、家具などを彼の生まれた場所で見てみたかったというのも、僕がデンマークへ渡った大きな理由のひとつである。

アルネ・ヤコブセンについてのキーワードをまとめてみた。
<建築>
・ラディソンSASロイヤルホテル(コペンハーゲン)
 建築のみならず、家具、建具、カトラリーなどに至るまで、すべてが彼によるデザイン。
・ベルビュー・ビーチ(コペンハーゲン郊外)
 この一帯の都市計画を彼は手がけた。美しい海と森がある場所。
・オーフス市庁舎(オーフス)
 デンマーク第二の都市オーフスのシンボル。
<家具>
・アントチェア
 オリジナルは3本脚。その愛らしいフォルムが特徴。
・セブンチェア
 世界でもっとも売れている椅子のひとつ。セブンチェアが生まれて50周年にあたる今年は、新たなバージョンが生まれた。
・エッグチェア
 上記のラディソンSASロイヤルホテルのために、デザインされた椅子。

彼についてもっと詳しく知りたい方は、以下のコラムを読んでみてください。
ラディソンSASロイヤルホテルベルビュー・ビーチについて
アルネ・ヤコブセンの家具について

きっと、あなたもヤコブセンのデザインのとりこになることでしょう。。。



アルネ・ヤコブセン
アルネ・ヤコブセン



「THE END OF PLAIN PLANE さよなら退屈な飛行機」
アメリカの伝説のエアラインであるブラニフ航空のキャッチフレーズ。
アレキサンダー・ジラルド、アレキサンダー・カルダー、エミリオ・プッチなどのクリエイティブが集結した伝説のエアラインであるブラニフ航空。

このブラニフ航空をテーマにした、「BRANIFF AIRLINE EXPO」が大阪の梅田ロフトにて、17日まで行われていた。
今年の1月、建築と家具を見るために訪れたドイツのヴィトラにて、たまたま行われていた「AIR WORLD」という世界のエアラインの展示会を見て以来、エアラインのデザインの美しさに魅了されている僕にとって、これは見逃せない展示会。思わず、2回も訪れてしまった。

ここでは、当時の制服やアレキサンダー・カルダーにより手がけられた機体の外装のグラフィックの写真の展示、また多くのブラニフグッズの販売など、時が経つのも忘れて、見入ってしまった。
残念ながら、1982年に就航を停止してしまったのだが、デザインの楽しさ、パワーを感じさせるエアラインだったのだろう、と容易に想像できる。

デンマークに住んでいた僕にとって、スカンジナビア航空のシンプルで洗練されたデザインも好きなのだが、このゴージャスなエアラインに一度乗ってみたかったと心底思う。

その夢はもちろんかなわないけど、その代わりというわけでもないのだが、会場にてパスポートや搭乗券も入る大型の財布を購入。

今度海外へ出かける際には、せめてこのブラニフの形見とともに旅をしたい。



Airline: Identity, Design and Culture
Airline: Identity, Design and Culture
Keith Lovegrove